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「ロゴがそっくりだ」として問題になっていたAppleとPrepearの商標権争いが無事解決


2020年8月、オーガニック料理のレシピを提供する中小企業「Prepear」がロゴを商標登録しようとした際、Appleが「Appleのロゴに酷似している」として異議を申し立てていました。Prepearは市民に嘆願書の署名に協力を仰ぐなどして対抗していましたが、2021年2月、Prepearは「商標問題は友好的に解決した」と発表しました。

Prepear Settles Trademark Dispute with Apple, Revises Logo [PICS] | iPhone in Canada Blog
https://www.iphoneincanada.ca/news/prepear-settles-trademark-dispute-with-apple-revises-logo-pics/

Prepearのロゴは小さな葉っぱが1枚付いたナシをモチーフにしたデザイン。Prepearは2017年1月にこのロゴの商標を米国特許商標庁に提出し、登録手続きは順調に進んでいたとのこと。ところが2019年11月、法的に設けられた期日の最終日にAppleが異議申し立てを行います。その内容は「PrepearのロゴはAppleの広く知られたロゴを思い出させるもので、消費者がPrepearはAppleが提供するサービスだと誤認する可能性が高い」というもの。

Appleが中小企業の「ナシの形のロゴ」がAppleのロゴに酷似していると商標登録に異議申立て


Prepearはこの申し立てに対し「明らかに何も悪いことをしていないのに、世界最大の企業の一つから攻撃されるのは非常に恐ろしい経験だ」と述べ、法廷での闘争に向けて数千ドル(数十万円)を用意したとのこと。Prepearは従業員がたった5人の小さな会社であり、Prepearは「Appleは他の数十社の中小企業の商標出願にも反対している。中小企業を攻撃するのはやめてもらいたい」とも述べていました。

そしてPrepearがいくつかロゴを改訂した結果、Appleが2020年12月に米国特許商標庁へ「和解のための審判手続き一時停止」の申し立てを行ったということが判明。その後2021年2月9日、Prepearの共同創設者であるラス・モンソン氏は「Appleとの商標問題を友好的に解決した」と発表しました。以下画像の上が古いロゴ、下が改訂された新しいロゴです。


モンソン氏は今後数週間でロゴに小さな変更を加える予定だとしており、「紛争がこのように解決したことに満足している」と述べました。

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in デザイン, Posted by log1p_kr

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