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飾りじゃ無いのよパセリは。

井上陽水が歌うバージョンも好きなのよね、あの曲……
なんて話は置いておいて

今回はパセリについて。
かなり色々な料理の添え物に使われますよね。
そしてかなりの確率で残される。

俺は食べる派なんだけどね、
大人数の飲み会とかで残ったのを全部食べるなんてのはけっこうキツイもんだ。
あれ、どうにかならないかな。

彩りのためにちょうど良いのは分からなく無いけど、見栄えの為だけの食材ってなんだかなぁ。と思うんです。
気持ちは分かるんだけどね……


あ、そうそう最初のうちに伝えますね。
食事の最後にパセリを食べると口臭ケアになりますので!!
ちなみにレモンも。
そういう理由で出してるなら凄い。


パセリは生で出てくることが多い。
飾りに使われたアレをかじって「苦っ!!」って嫌いになった人もたくさんいるだろう。
俺もその1人だった。

けど、ある日気付いたんです。
コレは加熱すると全然違う物になるんだなって。

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加熱すると良い具合に苦味と癖が和らぎ、旨味になる。
それにたっぷり食べれる。
鉄分もカリウムもビタミンも豊富やし……!!
お前……セロリと似て炒めると美味いじゃ無いか!!

飾りじゃ無いのよパセリは!!

てな訳で、今日は最近のパセリたっぷりレシピをいくつか紹介しますね。
通年あるけど、春のパセリは特に美味いぜよ。


・まぶす

強めの味の料理にまぶすのは合う。
今回は揚げ焼きしたポテトだが、コロッケやフライやフリッターのような揚げ物や、ステーキや照り焼きなどなど強い味の物にまぶすとサッパリする。

和風でいう‘‘ネギだく‘‘的な感じ。
パセリは生だとかなり癖があるので、たっぷり食べるなら火を通す事。

揚げたジャガイモ。
摂食障害などの話でもよくでてくる、多くの人類が好きな食べ物の代表格だ。
そのポテトと一緒にパセリを取れるのは栄養的にもかなり良い。

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まずはパセリをよーく洗って絞って刻む。
茎を刻んで混ぜても良いし、そこは好みで。

個人的に、茎は油に香りを移すように使ってあげるのが好き。

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じゃがいもを切り、10分くらい水に晒す。
しっかり表面のデンプンを出し、水分を切る。

この時は皮が傷んでたんで剥いたけど、剥かない方が美味い。

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ジャガイモに小麦粉(できれば強力粉)をまぶして、一面ずつ揚げ焼きする。
ガリッとさせる。

油にパセリの茎の香りを移してから作るのも中々美味い。

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んで、全面がガリッとしたらパセリとパルメザンチーズをドバッといれて、パセリの水分を飛ばす程度に炒めて完成。

塩や胡椒は好みでかけてね。
パルメザンチーズの癖とパセリの香りが合うんです。

しかも、ポテトならかなり食べやすい。
幼い子供に栄養豊富な緑黄色野菜を食べさせるのは大変だけど、ポテトにするとけっこう食べてくれるのよね。

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ジャーマンポテトにも合う。
菊芋でやるジャーマンポテト、シャキシャキホクホクで美味い。

ベーコンなどの加工肉類って塩気も旨味も強いので重たい場合もあるけど、パセリを入れるとほどよくサッパリする。


・しっかり炒める

しっかり炒めて旨味にする野菜(飴色タマネギのイメージ)っていくつかあるんですけど、そこにパセリを入れるのかなり良いです。

玉葱、セロリ、人参、ニンニク、マッシュルーム等が代表格。
刻んでしっかり炒めたもの。色々な料理に使える。
野菜の甘味や旨味や香りをギュッと凝縮させた感じ。

それにハーブやスパイスを混ぜることも多くある。
セロリやパセリはハーブと野菜の中間地点にいる感じなので程よい風味をつけられる。

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西洋の煮込み料理や挽き肉料理には特に合う。
トマト系、ワイン系、クリーム系、、、こういうのをしっかり使うと美味しさが底上げされる。

パセリは鉄っぽさがあるので、赤ワインや赤身肉との相性が凄く良い。
ミートソース、ハンバーグ、コロッケ、パスタソース、こういうのに使うと味が本格的になる上に栄養価が上がる。
いいことばっかり。

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パテドカンパーニュにいれるのもかなり良かった。
パセリの栄養には脂溶性の物も多いので、肉と合わせるのは相性抜群。

しっかり加熱すると癖がいい旨味になる。
炒めた玉葱を混ぜる系と相性が良い。


・サッと火入れてスープに

俺の好きなパセリの使い方。
仕上げに入れるのだけど、躊躇しないでドッサリ入れるのが美味しくするコツ。

洋風のスープ、コンソメ、トマト、ワイン系は合う。
特にコンソメ系の透き通ったスープに表面が緑になるくらい入れると美味い。

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ミネストローネのトマト無しバージョン的な??
弱火で色々な野菜やキノコ、肉や海鮮を炒めて、白ワインを少し。
塩で味付け。

物足りなければブイヨンやコンソメ、醤油で旨味を補充。

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んで、仕上げにパセリをドバッといれて一煮立ちさせて完成。
こんなに!?ってくらいいれても熱いスープにしたら美味いんです。
セロリの葉とかいれても美味い。

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アサリとキノコとパセリも相性が良い。
いっぱい入れたと思ってもよそってみるとちょっとになるから、想像より多くいこう。

ベーコンと新じゃがのパセリスープ

最近作ったスープで一番美味かった。
癖の強い食材が苦手な妹がペロリと飲み干したときは勝った!!って思った。

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材料は新じゃが、ベーコン、パセリ、コンソメ、塩、醤油だけ。
ベーコンとジャガイモを弱火でじっくり炊いて、芋が柔らかくなったら味付け、仕上げにパセリをドッサリ。

小粒の新じゃがを皮付きで使うことで崩れずに美味しくできます。
弱火でじっくり火入れすると凄い甘くなるので、ゆっくりね。

パセリの癖はベーコンがコーティング
ベーコンのくどさはパセリがサッパリさせる。
そして芋の甘さも引き立てる。
良いバランス。良いチーム。

この春のイチオシ。
小粒の新じゃが見つけたらやってね。


・サッと炒める

今回はパスタだけど、炒め物の仕上げにいれるの良いですよ。
今だったら新玉葱や春キャベツみたいな淡い甘さの野菜。
アレを炒めて仕上げにパセリをまとわせる。


パセリの苦味や旨味が野菜の甘味を引き立ててくれる。

春野菜たっぷりパスタ

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春はこのパスタをよく食べます。
野菜たっぷり、肉や海鮮をちょっと。
甘くてほろ苦いのが好き

オリーブオイルにニンニクと唐辛子の香りを移し
セロリ、新玉葱、カブ、人参、などをサッと炒めて
この日はムキあさり、それに白ワイン

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春キャベツ、スナップエンドウ、ネギ、小松菜などもいれて
パセリをたっぷり入れる。

シャキシャキしてるくらいが美味いから火は入れすぎないように。

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茹でたパスタ、茹で湯、塩を加え、仕上げに桜エビ。
茹で湯を入れてしっかり沸騰させて麺としっかり混ぜると乳化する。

俺は1分早く茹で上げて、茹で湯をちょっと多めに入れて、和えながら、乳化させながら仕上げることが多いです。

乳化はザックリ言うと、水×油×乳化剤(今回は麺のとろみ)、をしっかり混ぜる事で置きます。
その為にはボコボコ沸騰させてしっかり混ぜる。
それが大事。

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こうやって見るとパセリはちょっとみたいだけど、結構な量が食えるし
もちろん栄養もたっぷりだ。

それにこのくらいパセリがいると存在感があって良い。
鮮やかな緑も綺麗だし。


上級者のパセリスト(って呼ぶのかは知らんけど、)はパセリだけでパスタにする事もある。
オリーブオイル、ニンニク、パセリ、塩だけ。
これも美味いんだけど、好みは分かれるなあ。
ジェノベーゼとペペロンチーノの中間みたいな感じ。


・探すのをやめた時、見つかることも良くある話で。

食品ロスって色んな所に溢れてます。
見ようと思えばたくさんあるんです。
生産、加工、運搬、販売、などなど様々な所で捨てられてます。

大きい課題は見つけやすい。
コンビニ、法律、流通、経済などなど……
もちろん大きな課題を考えることも大事です。

けど、意外と身近なとこが見落とされてるんです。
パセリもそのひとつ。
当たり前に捨ててるアレ、そういうとこも大事。

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ちょっと意識して、日常を過ごしてみると食品ロスって身近にあるんです。
まずは近い所から、自分事として考えてみる

刺身の醤油、そんなに使うの?
大盛り無料だからって食べきれるの?
買いすぎじゃ無い?
保存の仕方で食材の持ちは変わるよ?
その皮、種、ワタ、捨ててるけどなんで??
その煮物の汁、なんかに使えない?

みたいなさ、本当に身近な食品ロス。
ちょっと意識したらけっこうあるよ。きっと。

パセリの茎、刻んで使っても良いし、香り用にしても良い。
結構便利よ。


飾りじゃ無いのよパセリは~
好きだといってるじゃいの~

いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。