楽天モバイル、全国の学校に光回線を無償提供へ--敷地内での基地局設置が条件

 楽天モバイルは3月30日、全国の国公私立の小学校、中学校、高校などを対象に、文部科学省が提唱する「GIGAスクール構想」に対応した「GIGAスクール構想支援プラン」を発表した。同日より、受け付けを開始する。

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(左から)千葉県千葉市市長の熊谷俊人氏、楽天モバイル代表取締役社長の山田善久氏

 このプランは、同社の基地局を学校の敷地内に設置することを条件に、学校までの光回線を原則無償で提供するというもの。第一弾として千葉県千葉市と協定書を締結。千葉市内の各学校における通信ネットワークの環境整備や、将来的には5Gを生かした教育環境の実現に向けて支援することが決定している。さらに、静岡県浜松市を始め、各地方公共団体や学校法人との協議を進めており、プラン提供を順次拡大させる。

 文部科学省は、2019年12月に「Society 5.0」時代を見据え、児童生徒向けに1人1台の学習用端末と、校内における高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」を発表。楽天モバイルでは、文部科学省と協議のうえ、同プランの提供を決定した。

 また、校内のネットワーク環境構築にも利用される基地局を各学校に設置することにより、周辺住民の通信環境の向上だけでなく、災害などの緊急時にもつながりやすい環境構築を目指すという。ネットワーク整備コストを抑えたい学校側と、急ピッチで基地局の整備を進めたい楽天モバイル両者にとってメリットのあるプランといえる。

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