おはようございます、早く旅行したい ザキヤマです。
エムスリーの通期決算が出てきたのでいつも通り書きたいと思います。3Q決算も書いてますが、成長止まらずの着地数字となりました。
◆全体業績
▼2020年3月期通期決算 ※連結
売上収益:1,309億7,300万円(前年同期比+15.8%)
営業利益:343億3,700万円(同+11.5%)
営業利益率:26.2%
当期利益:241億5,300万円(同+13.1%)
親会社帰属の当期利益:216億3,500万円(同+10.5%)
※IFRS
まずは全体業績から。安定の成長で売上収益は1,300億円を突破しております。
コロナ影響で営業利益12.5億円のマイナスインパクトがあったとのこと。そのほとんどが資産の評価損。
年間業績推移です。これで創業以来19期連続で増収増益となっております。過去リーマンショック、東日本大震災といった局面でも持続的に成長を続けております。すごい。
では、今回のコロナでどんな影響が出ているかという点ですが、6つの事業セグメントにおいて 終息まではマイナスになる事業が多いですが、売上規模が大きいメディカルプラットフォーム事業にとってポジティブに働くことが予想されます。
実際に4月の速報値ですが、前期比で成長を遂げており コロナの状況でも強さを発揮しております。特にメディカルプラットフォーム事業、海外事業が伸びております。コロナ影響値は今後の決算発表で表れてきますが、4月の数字としては良い進捗になっております。
◆各事業別詳細
各事業別の業績詳細を見ていきたいと思います。現在の事業セグメントは以下の通り。サイトソリューションが加わり 6つの軸になりました。
▼主な事業セグメント
・メディカルプラットフォーム事業
・エビデンス ソリューション
・キャリアソリューション
・サイトソリューション
・海外
・エマージング事業群
セグメント別の業績です。メイン事業のメディカルプラットフォームは売上・利益ともに前期比+24%以上の成長を遂げております。その他、海外事業とサイトソリューション事業が特に伸長しております。以下、各事業の業績サマリーをテキストで。
▼メディカルプラットフォーム事業 FY2019
売上収益:512億7,000万円
セグメント利益:192億5,300万円
セグメント利益率:37.5%
▼エビデンス ソリューション事業 FY2019
売上収益:213億6,500万円
セグメント利益:46億9,900万円
セグメント利益率:21.9%
▼キャリア ソリューション事業 FY2019
売上収益:153億9,300万円
セグメント利益:41億5,100万円
セグメント利益率:26.9%
▼サイトソリューション事業 FY2019
売上収益:122億2,300万円
セグメント利益:9億4,400万円
セグメント利益率:7.7%
▼エマージング 事業群 FY2019
売上収益:32億8,600万円
セグメント利益:5億1,300万円
セグメント利益率:15.6%
▼海外事業 FY2019
売上収益:299億6,100万円
セグメント利益:57億2,200万円
セグメント利益率:19.0%
伸びているメディカルプラットフォームや海外事業ですが、サイトへのアクセスがコロナ影響により大幅に伸長しております。
以上となります。今期予想はこうした市況のため未定となっておりますが、4月速報値も良く持続的な成長となりそうです。また上記のような総額10億円のコロナ対策支援で 「M3: Stop COVID-19 Fund」を立ち上げるなど 素敵な動きもあります。業績もですが、こうした支援の動きも素晴らしいエムスリーの動向を引き続き追いかけます。
出典:エムスリー2020年3月期通期決算説明会資料
[東京都立 戯言学園]
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