テレワークや“オンライン飲み会”でビデオ通話の需要が急増する中、メーカー各社がデジタルカメラをWebカメラとして使えるようにするPC向けソフトを公開する動きが活発化している。ソニーも6月に発売する新製品で同様の機能を使えるようにする他、既存モデルも対応させることを検討中だ。
本来静止画や動画の撮影を主とするデジカメをWebカメラ化するソフトは、4月末にキヤノン米国法人がいち早く公開。5月末には富士フイルムも同様のソフトを公開して追従した。
ITmedia NEWSが国内のカメラメーカー各社に取材したところ、現時点で同様のソフトの公開を検討しているのはソニーのみ。同社は6月に発売するVlog(ビデオブログ)向けコンパクトカメラ「VLOGCAM ZV-1」をWebカメラとして使えるようにするソフトを7月に公開予定。広報によれば「他のカメラも対応させる方向で検討中」としているが未定という。
新型コロナウイルスの影響による外出自粛要請は全国で解除されたが、一部の企業は原則在宅勤務の方針を継続するなど、Web会議やビデオ通話の需要は今後も続くだろう。
市場ではWebカメラなど関連商品の品薄が続いている背景もあるが、カメラメーカー各社の対応は、ビデオ通話の利用が拡大する中で「より高画質な映像でビデオ会議を行いたい」という声に応えるものだ。コロナ禍による需要の変化は、各社の製品開発にも影響を与えそうだ。
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