肉好きに朗報! ファストフード業界に新しい風が吹きそうだ。アメリカ発祥のバーベキューブランド「ディッキーズバーベキューピット」が日本初上陸! 東京・目黒に最初のお店をオープンした。

「バーベキュー」といっても日本で一般的な焼肉スタイルのものではなく、ここのはテキサススタイル。スモーカーで肉を仕上げるその味は、一体どんなものなのか? 実際に食べてみた!

・日本0号店

このお店、日本初の店舗でありながら、1号店ではなく「0号店」と位置づけられている。なぜ0号店? それにはちゃんと理由があった。

ブランドは1941年にアメリカで誕生して今年で80周年を向かえ、世界で550店舗以上を展開している。しかし日本では知名度がなく、テキサススタイルのバーベキューもほとんど知られていない。そこで「ゼロからのスタート」として0号店としているそうだ


本格的な営業開始は緊急事態宣言解除後(2021年5月12日から)を予定しており、現在(5月6日)はテイクアウトとデリバリーのみに対応している。また11時からの2時間は、テイクアウト専用メニューのみの提供を行っている。メニューに記載された商品を注文できるのは、13時からなので注意して欲しい。

さて、お店の看板商品はミートプレートだ。スモーカーで半日かけて燻製した牛・豚・鶏肉を1~3種類選ぶことができる。


そのほか、バーベキューバーガーのメニューも用意されている。


今回は3つの肉の味を楽しむことができる「3ミートプレート」(税込1880円)を注文した。肉は「ビーフブリスケット」「バーンエンドビーフブリスケット」「プルドポーク」を選択。セットのサイドメニューを2つ選ぶことができるので、「コールスロー」と「マカロニ & チーズ」をチョイス。さらにセットにはロールパンが1つ付いてくる。


・ブリスケットって?

持ち帰ってみたものの、自分が何を買ったのかよくわかっていない。ブリスケットってナニ? バーンエンドってナニ? 持ち帰ったものをじっくり見てるとしよう。


まずはコールスロー、刻んだキャベツのサラダだ。近年流行っているチョップドサラダ風で、やや甘い味付けに仕上がっている。


続いてマカロニ & チーズ。茹でたマカロニに塩気のきいたチーズソースを絡めた、グラタンの1種だ。これぞアメリカ! と言った感じのカロリー高めの味わいである。


・テキサスバーベキューの肉

そしてメインの肉3種!


フタを開けると、めっちゃスモーキー! アメリカから取り寄せたというヒッコリーのチップを使って半日燻製。そこからさらに半日寝かせて仕上げているそうだ。肉にはしっかり香りが乗っていて、その匂いだけでそそられる~!!


肉もじっくり見てみよう。まずはお店の1番の売りであるビーフブリスケット。なお、ブリスケットとは牛の前脚の付け根の部分を指し、テキサスバーベキューではお馴染みの肉種なのだとか。肉質がしっかりしていて食い甲斐がある。バーボンウイスキーと相性が良さそうだ。


続いてプルドポークは、豚の塊肉をじっくり火入れしてほぐしたもの。口当たりはサッパリしているのだが、噛めば噛むほど味が出る。白ご飯のおかずとしても美味しく頂けるかも?


これらの中で私が1番気に入ったのは、バーンエンドビーフブリスケットだ。これはブリスケットの脂の乗った部分をさらに時間をかけて調理したもので、先の2つが割とサッパリしているのに対して、バーンエンドはとってもジューシー! 脂の旨味がギュッと凝縮されている。肉の甘さが際立つので、思わずしょう油をぶっかけたい衝動に駆られてしまう。


これらをロールパンに挟んでしまえば、オリジナルのバーベキューバーガーの完成!


とても満足のいく食事ではあったが、もう少し安いと有難いかも。手間ひまをかけているとはいえ、肉3種で1880円はやっぱりちょっと高い気がします……。

それから、付属のロールパンをハンバーガー用のバンズに変更できると、なお嬉しい。オリジナルバーガーに凝ってみたいので、パンを選択制にしてもらえるともっと楽しく食事できるはず。

いずれにしても、日本ではまだ馴染みの浅いテキサスバーベキューのお店。店舗が増えてくると、ファストフード業界は面白くなりそうだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ディッキーズバーベキューピット 目黒店
住所 東京都品川区上大崎2-17-4 美都ビル1階
時間 11:00~21:00
※5月12日まではテイクアウト・デリバリーのみ、営業時間は5月31日まで11:00~18:00

参考リンク:ディッキーズバーベキューピット
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24