Search ConsoleのAMPレポートとURL検査ツールがSigned Exchangeのエラー検出に対応

[レベル: 上級]

Signed Exchanges の状態を Google Search Console が認識するようになりました。
エラーを検出した場合はその詳細もレポートします。

AMP ページをオリジン URLで表示する SXG

Signed Exchanges(以下、SXG)は、AMP キャッシュをキャッシュの URL ではなく、オリジン URL、つまり元々の URL で表示する機能です。

たとえば、

https://www.suzukikenichi.com/blog/sxg/
の URL のページは、Google 検索からアクセスすると

https://www.google.co.jp/amp/s/suzukikenichi.com/blog/sxg/
のような URL で表示されます。

これは、Google が運用する AMP キャッシュサーバーからページから返されるためです。

SXG を構成すると AMP キャッシュであってもオリジン URL で表示することができます。
Google 検索では 2019 年 4 月に SXG が正式に有効になりました。

僕のブログは SXG が有効になっています。
Google 検索からアクセスしても URL は www.suzukichi.com のドメイン名のままです。

SXG の状態を Search Console がレポート

SXG のエラーを検出した際には、Search Console の AMP レポートが詳細を報告するようになりました。
レポート対象のエラーは次のとおりです。

  • Signed Exchange が無効になっている
  • Signed Exchange ペイロードに解析エラーがある
  • Signed Exchange ペイロードのヘッダー「header_name」に無効な値がある
  • Signed Exchange ペイロードの必須ヘッダー「header_name」がない
  • Signed Exchange の署名ヘッダーが解析できない
  • Signed Exchange の署名ヘッダーのパラメータ「parameter_name」が無効になっている
  • Signed Exchange の日付が無効になっている
  • Signed Exchange「cert-url」が参照する証明書チェーンが解析できない
  • 「cert-url」が参照する証明書チェーンが Signed Exchange では無効になっている
  • Signed Exchange が解析できない
  • 内部ペイロードの URL が Signed Exchange のリクエスト URL と一致しない
  • Signed Exchange HTTP レスポンスのヘッダー「header_name」に無効な値がある

詳細はヘルプページで確認できます。

URL検査ツールも SXG をサポート

URL 検査ツールも SXG をサポートしました。
ライブテストで状態を確かめることができます。

URL 検査ツールの Signed Exchange

SXG を導入しているサイトはエラーが発生していないかどうかを AMP レポートと URL 検査ツールで確認してみてください。