ユーザーの検索意図は時間とともに変化し、それに合わせて検索結果も自動的に変わる

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同じクエリであっても、ユーザーの検索意図は時間とともに変化することがあります。
結果として、その変化に合わせて検索結果も自動的に変わります。

「クリスマス」で検索する人が求めているものは?

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が次のように質問されました。

Google が、検索フレーズを有効なクエリとみなし何かほかものとはみなさないのは、どんなときですか? たとえば、[SEO ニュース] で検索すると、検索結果の大部分は常に SEO のニュースです。これは、検索需要やコンテンツ供給などによるものなのですか?

ミューラー氏は、次のように返答しました。

わからない。検索意図は時間とともに自然と変化するものだと私は考える。たとえば、[クリスマスツリー] の検索は、7 月にはクリスマスツリーに関する情報を意味していそうだし、12 月にはどこで買えるかを意味していそうだし、1 月には片付け方を意味していそうだ。飾る時期が終わったら、クリスマスツリーのニュースを探す検索にまた戻る。

もうすぐ来るハロウィンにも同じことが言えそうですね。

今なら、今年のハロウィンはいつか? を知りたい人が多そうです。
もうしばらくすると、ハロウィンにどんな仮装をしようかのアイディア探しやグッズの購入に検索意図が変わるでしょう。
ハロウィンの直前と最中には、仮装パフォーマンスが許可されている地区を探す人が増えそうです。
ところが、年明けのハロウィン検索は、起源や目的などハロウィンに関する情報を調べる目的が大半でしょう。

ワクチンの検索も時間による変化が起きているかもしれません。
接種が始まる前や始まった直後は、ワクチンの種類や副作用を知りたがる人が多かったのではないでしょうか。
一方で今は、どこで接種できるかを探している人のほうが多そうです。

検索意図は時とともに変化する

例で挙げたように、検索意図がときとともに変化するクエリが存在します。
Google は、そうした変化を検出して相応に検索結果を調整しているはずだとミューラー氏は見解を述べています。

どんなにコンテンツ品質が高かったとしても、検索クエリとの関連性が薄れていれば上位表示はしません。
コア アップデートで順位が下がるのは必ずしもサイト側に原因があるとは限らない理由にも繋がります。

ユーザーの検索意図は僕たちサイト管理者がコントロールできるものではありません。
もしできることがあるとすれば、変化する検索意図に対応したコンテンツを別々に作ることでしょうか。