クスリのアオキHDが子会社化するフクヤの店舗(宮津市宮村)

クスリのアオキHDが子会社化するフクヤの店舗(宮津市宮村)

 クスリのアオキホールディングス(HD、石川県白山市)は8日、食品スーパーのフクヤ(京都府宮津市鶴賀)を買収すると発表した。京都府北部の店舗網を充実させ、関西のドラッグストアで生鮮食品販売の強化を図る。

 フクヤは1953年設立。舞鶴市や宮津市などで8店舗を展開しており、2020年7月期の売上高は58億2600万円だった。

 同HDは21日に議決権ベースで約95%の株式を取得、子会社化する予定。取得価額は明らかにしていない。フクヤの8店舗を改装して医薬品も販売、集客を図る。改装後の店舗名は未定という。従業員の雇用は確保する。

 同HDはシェア拡大に向けて地盤の北陸以外へも進出、全国でドラッグストアと専門調剤薬局計644店舗を展開している。6月には石川県のスーパーを買収するなど食料品に力を入れてきた。関西エリアでは既に34店舗を出店しているが、府内は5店舗にとどまっている。