Google、Passage Ranking (Passage Indexing) を米国の英語検索で導入

[レベル: 上級]

Google は Passage Indexing を、米 Google (google.com) の英語の検索で導入しました。

Passage Indexing は、ページ全体ではなくページの中にあるテキストコンテンツの特定の一部分だけを評価できるランキング システムの改良です。

2021 年 2 月 10 日 午後の導入

Google 検索の広報を担う Google SearchLiaison (@searchliaison) の Twitter アカウントが Passage Indexing の導入をアナウンスしました。

更新情報: Passage Ranking を、太平洋時間の昨日 (2/10) の午後に米国での英語のクエリで導入しました。

近い将来にもっと多くの国の英語(の検索)にも導入する予定です。その後、ほかの国と言語になります。

導入の進展があった際にはこのスレッドを更新します。

太平洋時間の 2 月 10 日午後は、日本時間では 2 月 11 日の午前中にあたります。
つまり、昨日の午前ですね。

まず、google.com の英語検索での導入です。

そのほかの国の英語検索でもまもなく導入が始まるようです。
英国 (google.co.uk) やオーストラリア (google.com.au)、カナダ (google.ca) などですかね。

日本での導入はまだ先になりそうです。

Passage Indexing から Passage Ranking へ

気付いた人がいるかもしれませんが、Passage Indexing(パッセージ インデクシング)ではなく Passage Ranking(パッセージ ランキング)と Google SearchLiaison は表記しています。

Passage indexing はインデックス システムではなくランキング システムの変更です。
そのため、名前が適切ではないとの指摘が(Google 社員からも)出ていました。
呼び名を変えたようです(しかも、しれっと)。

このブログでも、Passage Indexing ではなく Passage Ranking を今後は使います。

Passage Ranking による順位変動

Passage Ranking による順位変動は発生しているのでしょうか?

いくつかのランキングチェックツールを確認してみましたが、目立つ変動は起きていないようです。
とはいえ、もう少し様子を見たほうがいいかもしれません。

Passage Ranking は、全言語で展開した場合、7% の検索結果に影響するとのことでした。
現状ではまだ英語だけ、それも米 Google だけの導入なので影響は限定的なのかもしれません。

なお、2 月 7 日 〜 8 日にかけて比較的大きめの変動が(米 Google で)発生していたようです。
しかしながら、この変動は Passage Ranking 導入とは無関係です。
導入よりも前の動きになります。

Passage Ranking は見た目は通常の検索結果と同じです。
強調スニペットのように特殊な見え方にはなりません。
したがって、どの結果が Passage Ranking が作用しているのかを特定するのは難しそうです。

日本での導入は先の話です。
情報が入れば随時このブログで共有します。
もっとも、Passage Ranking に対する特別な対応は必要ありません。
身構えなくて大丈夫です。

【UPDATE (2021/02/19)】
2 月 15 日(太平洋時間)にロールアウトが完了したとのことです。