プヂン』と聞いてすぐに「あれのことね」と理解できる方は相当なブラジル通、もしくはブラジル人のどちらかだろう。そう、プヂンとはいまネット上でちょっぴり話題になっている「ブラジル風プリン」のことである。

正直に申し上げて、私、P.K.サンジュンは『プヂン』の存在を全く知らなかったが「ブラジル風プリン」とは実に興味深い。というわけで、ローソンストア100で発売中の『プヂン』を食べてみたのでご報告したい。

・知られざるブラジルスイーツ

日本で著名なブラジル料理といえば「シュラスコ」「ポンデケージョ」「フェジョアーダ」あたりだろう。おそらく「フェジョアーダ」をご存じない方も少なくないハズで、日本においてブラジル料理は “超メジャー” とは言えまい。

当然、ブラジル風のプリン『プヂン』はかなりマイナーな存在と考えて間違いなく「プヂンを食べたことがある」という人は、100人に1人いるかいないかであるまいか? 先生怒らないから、正直に言いなさい。

・ローソンストア100で発売中

それはどうでもイイとして、まだ見ぬスイーツ『プヂン』が話題になっているのは “100円ローソン” こと「ローソンストア100」がプヂンを販売しているから。さすがローソンストア100、目の付け所が独特だ。

過去にも「ウィンナー弁当」や「布袋寅泰コラボ」など、独自路線で話題を集めてきたローソンストア100だが、果たして『プヂン』はどんなスイーツなのだろうか? 全くもって予想できない。

で、ローソンストア100の『プヂン』は171円、スイーツコーナーで発売中だ。「100円じゃないの?」という意見もあるだろうが、逆に171円という価格に『プヂン』への本気度が伝わって来た。プヂンよ、第2のマリトッツォになってみろ。

・予想外の味……

というわけで、いざ実食! 見た目は普通のプリンとさほど変わりはなく、プリンの下にスポンジ生地が入っているのが特徴といえば特徴だ。公式サイトによると「珈琲シロップを染み込ませたスポンジ生地」とのことである。

んでもって、まずはプリンだがズバリ「ゼラチン多めの食感」だ。とろとろ系とは真逆の食感で、硬めではありつつもタマゴの風味はあまり感じない。良い言い方ではないが、ややチープな印象を受けた。

味はというと、かなり甘い。キャラメルの苦さもほぼ皆無だったら、ここまでは「ひたすら甘くて硬いプリン」である。要するにプヂンは「珈琲シロップのスポンジで甘さを中和するスイーツ」ということなのだろうか?

・裏切りのプヂン

だがしかし、その予想も裏切られた。珈琲シロップのスポンジと食べても、プヂンはメチャメチャ甘い! コーヒーの風味はほんのり香る程度で苦みはほぼ無し。プリンも甘けりゃスポンジも甘い「甘さ + 甘さ」のダブルコンボが発動している。マジかよ、プヂン。

残念ながら本場のプヂンを食べたことが無い私に、ローソンストア100のプヂンが「リアルかどうか?」のジャッジは出来ない。ありのままに表すならば「ひたすら甘くて硬いプリン」となってしまう。

一方で「本場っぽいのかも」と感じたことも事実。なぜなら過去にメキシコで食べたスイーツが、容赦なく甘かった経験があるからだ。海外のスイーツは日本人が想像するより遥かに甘いと考えれば、ローソンストア100のプヂンは本格派……なのかもしれない。

というわけで、話題の『プヂン』はなかなかの衝撃スイーツだったので、興味がある人はぜひ1度試してみてはいかがだろうか? 1つだけ言えることは「他のプリンとは大きく違う」ということだ。

参考リンク:ローソンストア100公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.