Google、「検索の仕組み」サイトをリニューアル。2020年にリリースした検索の変更は4887件

[レベル: 上級]

検索の仕組みを解説する “How Search Works” サイトを Google はリニューアルしました。

How Search Works

Google 検索の裏側

How Search Works は、ユーザーに最適な情報を提供するためにどのような信念に基づいて Google が情報を整理、提供しているかといった Google 検索の裏側を解説するサイトです。

2016 年に初版が公開されました(※すずき注: 2016 年に公開したと公式ブログの記事には書かれているけれど、2013 年のはず)。
現在は日本語を含む 30 以上の言語で提供されています。

ただしリニューアル版は、まだ一部の言語での提供で、日本語版は以前のままです。
それでも、先取りということで概要をこの記事で紹介します(英語が苦にならないひとはもちろん直接読んでください)。

新しい How Search Works は次のようなコンテンツで構成されています。

以前にはなかった新しいコンテンツも追加されています。

4,887 件の更新を 2020 年はリリース

新しいコンテンツの 1 つは、Rigorous testing のセクションです。

検索の品質や利便性を高めるために、厳しい基準のもとに Google がどのようにテストを実施しているかをRigorous testing セクションは説明しています。
テストにまつわる、2020 年の実績を公表しています。

  • 検索に関する変更: 4,887 件
  • ライブでのトラフィック実験: 17,523 件
  • 検索品質のテスト: 383,605 件
  • 比較テスト: 62,937 件

膨大な数のテスト、実験を Google は日々実施しています。
実際に導入されるのは一部です。
それでも、4,887 件の更新を昨年はリリースしました。

更新には、アルゴリズムのアップデートのほか 新しい機能や UI の変更など検索に関係するあらゆる変更が含まれています。
単純計算で、1 日に 10 数個の何らかの変更が Google 検索で公開されていることになります。
気付かないものが大半でしょうが、気付かないうちに検索が便利になっているとも言えます。

リニューアルした How Search Works サイトは、僕もまだほとんど読めていないのですが、時間をかけてゆっくり読みたいサイトです。
際立つほどの新しい情報があるとは思いませんが、それでも検索に関わるのであればひととおり目を通しておきたいところです。