「ピエトロドレッシング」はなぜ全国区になれたのか〜小さなレストランのおすそわけから始まった物語〜

全国のスーパーで買えるピエトロのドレッシング。実は、福岡にあった一軒のレストランで生まれました。驚きのヒストリーからひもとくおいしさの秘密と、応用力バツグンな現行商品の魅力をたっぷりレポートします!

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こんにちは。福岡在住ライターの大塚たくまです。

 

全国的に有名なピエトロのドレッシング(上の写真はもっとも基本となる「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ、税込518円」)。玉ねぎの豊かな香りと、さまざまな野菜が入った和風ドレッシングでおいしいですよね。実はこれ、福岡にある一軒のレストランから生まれた商品なんです。

 

一軒のレストランから、どうして全国的に有名なドレッシングが生まれたの?

 

今回はピエトロドレッシングが全国的に有名になった理由と、今でも支持を集め続ける理由について、追求していきます。

 

 

福岡で「洋麺屋ピエトロ」が誕生

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▲ピエトロの広報担当・森澤さん

 

ピエトロドレッシングが全国的な知名度を誇るドレッシングになった理由を探るため、株式会社ピエトロ広報担当の森澤さんにインタビューを行いました。

 

──福岡県民にはおなじみの「洋麺屋ピエトロ」のお店ですが、1号店はいつ誕生したのでしょうか。

 

森澤さん:1号店は1980年12月、福岡市中央区天神で創業しました。開業当初はなかなかお客さんが来なかったそうです。スパゲティの専門店というのは、当時はまだ珍しかったんです。

 

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▲開業当時の1号店(画像提供:株式会社ピエトロ)

 

──もちろん、当時もスパゲティ自体はあったんですよね。

 

森澤さん:はい、スパゲティはありました。ただ当時はスパゲティといえば、ミートソースやナポリタンといった「赤いもの」が常識でした。麺も注文を受けてから茹でるのではなく、茹で置きの麺にソースを絡めるだけというお店が多かったようです。

 

──「茹で置きの麺」ですか。それっておいしいんですか?

 

森澤さん:たとえるなら、給食に出ていた「ソフト麺」みたいな食感ですね。ああいったものが、スパゲティの主流だったようです。

 

──創業当時のピエトロではどういったスパゲティを提供していたのでしょうか。

 

森澤さん:「炊きたてのご飯に合うものは、茹でたてのスパゲティにも合う」というコンセプトで、ホワイトソースなどに加え、明太子や高菜、納豆などの食材をスパゲティに取り入れていました。創業者の村田邦彦が、東京のスパゲティ専門店「壁の穴」で茹でたてのスパゲティに感動したのがきっかけです。

※壁の穴……東京渋谷区にある和風スパゲティ発祥のお店

※村田邦彦氏……ピエトロの創業者。2017年に逝去するまで社長在任

 

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▲創業当時の村田邦彦氏(画像提供:株式会社ピエトロ)

 

──茹でたてのスパゲティにおける麺のおいしさと、和の食材を使ったスパゲティのおいしさを伝えるお店だったんですね。すぐにでも大繁盛しそうですけど……。

 

森澤さん:アルデンテの麺が福岡の人に受け入れられるのには、少し時間が必要だったみたいです。アルデンテの麺を食べたお客さんに「茹であがっとらんばい」と怒鳴られることもあったそうですよ。

 

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▲創業当時の厨房の様子(画像提供:株式会社ピエトロ)

 

──なるほど。茹でたてで和風のスパゲティは、どういうお客さんから受け入れられ始めたのでしょうか。

 

森澤さん:新しいものに抵抗のない女性のお客様から広がっていきました。創業者の村田も、女性をメインターゲットにしようと考えていて、いろいろな工夫をしたそうです。

 

茹で時間に提供したサラダのドレッシングが大好評に

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画像提供:株式会社ピエトロ

 

──「洋麺屋ピエトロ」のドレッシングが注目を浴び始めたきっかけは、どんなところからだったのでしょうか。

 

森澤さん:スパゲティを茹でるのに時間がかかるので、その間に前菜がわりにサラダを提供していたんです。そのサラダにかけていたドレッシングが「おいしい」と評判になりました。お客様からの「ドレッシングを分けてくれ」という要望にこたえて、ワインの空きビンに入れて「おすそわけ」したのが始まりです。

 

──お店側から売ろうとしたのではなく、お客さんの要望から始まっているんですね。

 

森澤さん:そうなんです。「このドレッシングなら、野菜嫌いの子どもがサラダを食べる」とおっしゃるお母さんなど、多くの方から要望をいただきました。それでオープンから半年後の1981年6月からドレッシングの店頭販売を始めたところ、口コミがさらに広がるようになりました。

 

──お店自体がオープンして間もないのに、みるみるうちに広まってすごいですね。

 

森澤さん:ありがとうございます。「このお金で買えるだけ送ってほしい」と5,000円が届いたこともありました。キャビンアテンダントさんが福岡に行くと必ず買うお土産としても有名になっていたそうです。

 

──当時は和風ドレッシング自体、珍しいものだったのでしょうか。

 

森澤さん:当時はフレンチドレッシングが主流でした。そんな中、ピエトロは和と洋の融合するオリジナルテイストを模索していたんです。ちなみに創業者の村田は、フレンチドレッシングの酸味が得意ではなかったそうで……。

 

──なるほど。では、村田さんは生野菜をどうやって食べていたんですかね?

 

森澤さん:生野菜にはしょうゆをかけて食べていたそうです。それをきっかけに、玉ねぎと九州の甘い醤油をベースにしたドレッシングを開発しました。

 

──なるほど。それにしても、通常営業もあるのに、どうやって販売用のドレッシングをつくっていたんでしょうか。当時は工場もありませんよね。

 

森澤さん:当初はレストランの空いた時間と営業後に夜中まで販売用のドレッシングをつくっていました。注文が多くなってからは、瓶に充填する作業が大変で……。ドレッシングがすぐ分離するので「かきまぜ役」と「瓶押さえ役」に分かれて充填していく、かなり根気のいる作業だったそうです。

 

──そんなに手間のかかる作業なのであれば、たくさん注文が入ると、厨房では手狭になりません?

 

森澤さん:そうですね。注文が多くなってからは近くのお寺を間借りして、ドレッシングをつくっていました。その状況は1990年の古賀工場開設の日まで続きます。

 

東京進出のきっかけは「野菜嫌いだった百貨店常務が完食したこと」

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▲店頭販売当時のドレッシングボトル(写真提供:株式会社ピエトロ)

 

──発売当初からピエトロドレッシングが評判を呼んでいたのはわかりました。ただ、まだ小さなお店の店頭販売の商品ですよね。全国にはほど遠い気がします。

 

森澤さん:まず第一歩目は百貨店での販売ですね。1983年に大丸福岡天神店で販売されるようになったんです。口コミが広がり、百貨店側からの依頼で決まりました。

 

──すごい……。お店のオープンが1980年なのに、3年後には百貨店でドレッシングが取り扱われるなんて。

 

森澤さん:当時はピエトロのお店から、スーパーで使われるようなかごにドレッシングを入れて、納品していたそうです。百貨店に到着すると、陳列する前にお客様がかごからドレッシングを持っていかれて、あっという間に空っぽになっていたと聞いています。

 

──熱狂的ですね。その翌年には、東京の日本橋三越で取り扱いがスタートしています。東京進出できた要因は何でしょうか。

 

森澤さん:創業者の村田が、お世話になっていた先輩に日本橋三越の当時の常務さんを紹介されてドレッシングを持って行ったそうなんです。その方は野菜嫌いで10年間生野菜を食べていなかったそうなんですけど、サラダを完食したんです。それがきっかけで、日本橋三越様とのお取引が始まりました。

 

──「食べればわかる」って、やつですね。やっぱり大したドレッシングだ。

 

森澤さん:発売当初から量販店販売を始める1995年まで「百貨店にしか卸さない」と決めていました。そのため、ブランド価値を保ったまま口コミで広がっていきました。1984年に創業者の村田が出演した、三越の取扱商品を販売するテレビショッピングも話題づくりのきっかけになりましたね。

 

──創業者、開発者自らが出演するテレビショッピングって、エネルギーがすごそうですね。その時は何本くらい売れたんですか?

 

森澤さん:約1万本ですね。

 

──ええっ、1万本!? いったい何をしゃべったんだろう。それにしても、そんな注文に対応できるんですか?

 

森澤さん:それはもう、すぐに材料を発注して夜通しの作業です。そのテレビショッピングの成功により、全国進出の布石を打てたと思います。

 

ピエトロドレッシングはなぜおいしい?

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画像提供:株式会社ピエトロ

 

──ピエトロドレッシングが「おいしさ」で自然に広まっていった歴史が見えてきました。それほど人を動かしたピエトロドレッシングのおいしさの理由は何でしょうか。

 

森澤さん:いろいろあるんですが、あえて一言にするなら「素材のおいしさを活かした、生タイプのドレッシングであること」ですね。

 

──えっ、ピエトロのドレッシングって加熱していないんですか? スーパーとかでも売っているのに……。

 

森澤さん:そうなんです。だから、賞味期限が製造日からたった3カ月なんですよ。

 

──たしかに、ピエトロのドレッシングはすぐに賞味期限が来る気がする。

 

森澤さん:「賞味期限が短いのには理由があります」というキャッチコピーで、つくりたてのおいしさを訴えたこともあります。加熱殺菌しない方が、香りや風味など素材のおいしさが活きるんです。つくりたてがすぐに店頭に並ぶように、生産数の調整や、出荷のタイミングも工夫しています。

 

──生であること以外に「素材のおいしさを活かす」ために、どういったことをされていますか?

 

森澤さん:たとえば、玉ねぎの搾り汁をとる機械は、創業者の村田が手作業でつくっていたときと同じ搾り加減を再現できるよう特注したものなんです。そもそも、玉ねぎは国産のものだけを使っており、ひとつひとつ手作業でカットして、中身の状態を確認してから使います。

 

──玉ねぎ、手作業で切るんですか!

 

森澤さん:工場で玉ねぎを切る方々はすごいですよ。ベテランの方は1分で23個くらい切りますから。

 

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画像提供:株式会社ピエトロ

 

──すごい。玉ねぎって、そんなに大事なんですか。

 

森澤さん:玉ねぎは最重要食材ですね。ピエトロドレッシングには100%国産の玉ねぎを使用します。甘みより辛みの強い玉ねぎがドレッシングに適しているんです。糖度やpHなどの検査と、さらに長年製造に携わる者の官能検査に合格した玉ねぎだけを使います。

 

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画像提供:株式会社ピエトロ

 

──望んだ品質の玉ねぎを入荷し続けるのは大変じゃないですか?

 

森澤さん:玉ねぎは季節で味や品質が変化するので、時期によって使用する玉ねぎの産地や種類を変えていますよ。

 

──玉ねぎ以外でも、こだわっている素材はありますか。

 

森澤さん:他の材料にもこだわりがあります。たとえば醤油はドレッシング用の特注の醤油を2種類、九州の醸造元に頼んでつくってもらっています。にんにくは香りを守るために工場ですりつぶしますし、具材の赤いピメントや、黒オリーブは自社工場でカットします。

 

工場なのに厨房と同じ寸胴鍋でつくる

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竣工時の製造工場 画像提供:株式会社ピエトロ

 

──工場なのに、あまり効率を重視していない気がしますね。

 

森澤さん:レストランと同じ、つくりたてのおいしさを届けたいと思っているんですね。そのため、ピエトロでは工場を「大きな厨房」と呼んでいます。工場ですが、手づくりの工程が多く残っており、一人ひとりが真心込めて「おいしくな~れ」という想いでつくっています。

 

──「大きな厨房」……つまり、工場ではなく厨房が大きくなっただけだ、と。

 

森澤さん:そうです。たとえば、工場では今でも50リットルの寸胴鍋でドレッシングをつくっているんですよ。これが工場内の写真です。

 

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画像提供:ピエトロ

 

──えっ、本当ですかこれ! 冗談みたいな写真ですね。1つの寸胴鍋で何本くらいつくれるんですか?

 

森澤さん:寸胴鍋1つで、280ml入りのドレッシングが約180本ほどつくれます。

 

──年間で何本つくるんですか?

 

森澤さん:年間約2,200万本です。

※280mlボトル換算

 

──いやいやいやいや……。なぜ大型タンクを使わないんですか?

 

森澤さん:大型タンクで製造すると、どうしても味にブレができ、レストランの厨房でつくっていたときの味にならないんです。また、ボトルに充填するときはドレッシングの撹拌が重要になりますが、大きなタンクだと撹拌が難しく、うまく混ざらないのでボトルごとに味に差が出てしまいます。

 

──なるほど。それでいっぺんにたくさん、ではなく、少しずつをたくさんつくっているわけですね。

 

森澤さん:創業者の村田から「試しに2倍の量でつくってみたが、味が決まらなくて、今の量でつくっている」と聞いたことがあります。

 

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画像提供:カウテレビジョン

 

──寸胴鍋で年間2,200万本もつくるなんて、普通に考えたら無理だと思います。どんな工夫をされていらっしゃるんでしょうか。

 

森澤さん:寸胴に番号を記入し、生産数の確認をしたり、投入ミスを防いでいます。寸胴鍋の中に入れる醤油や油は手作業で入れているんですよ。

 

──それにしても、まさかスーパーで普通に全国で売っているドレッシングが寸胴鍋でつくられているなんて、絶対思いません。そりゃ、こんなに手間暇かけてつくったドレッシングならおいしいですよね。納得。

 

森澤さん:私も新入社員の頃、実際に工場に行ってびっくりしました。「大きな厨房」という話は聞いていたんですが、実際に寸胴鍋が大量にベルトコンベアーにのって流れている様子を見て「まさか」と思ったものです。

 

──味はおすそわけ時代から変わってないんでしょうか。

 

森澤さん:変わらないおいしさを守るために、微妙に変えています。原材料の一括表示の誤差の範囲内でさまざまな工夫をしていますよ。

 

「ピエトロおじさん」にはモデルが存在する?

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──最後に絶対聞いてみたいことがあったのですが……。ピエトロのロゴマークになっている、大きな口を開けているおじさん(写真上)がいるじゃないですか。これはどなたかモデルがいらっしゃるんですか?

 

森澤さん:イタリアに伝わる民話「羊飼いのピエトロ」に登場する、主人公のピエトロさんがモチーフです。ピエトロさんがパスタ好きという設定なんですよ。それが店名の由来にもなっています。

 

──なるほど、そうだったんですね。なぜ「ピエトロ」が名前に採用されたのでしょうか。

 

森澤さん:「ピエトロ」という名前は、イタリアでは日本で言う「太郎」のような、かなり一般的なファーストネームなんです。それにちなんで、お客様に親しんでもらえるように名づけました。

 

──ちなみになんで口を大きく開けているんでしょう?

 

森澤さん:これはイタリア民謡の「カンツォーネ」を歌っているという設定なんです。

 

──そんな細かい設定があったとは……。最後に、筆者のようにピエトロドレッシングを愛する読者の皆さんにメッセージをお願いします。

 

森澤さん:ピエトロドレッシングをご愛用いただいている皆様、いつもありがとうございます。おかげさまで、ピエトロは今年で創業40周年を迎えます。一軒のレストランからはじまり、創業者の村田がお客様からいただいた「おいしかった、また来るよ」というお言葉は、私達の宝物であり、原点です。この原点を忘れず、これからも皆様に安全安心でおいしい商品をお届けし、お客様に本気で感動していただけるよう、全社員一丸となり、努力を続けて参ります。これからも末永くピエトロへのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。

 

──本日はありがとうございました!

 

サラダ以外にも! 応用力がバツグンなドレッシング

ところで、森澤さんへの取材の際、「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」のサラダ以外のおいしい食べ方を尋ねました。

ピエトロのドレッシングには、調味料の基本のさ・し・す・せ・そのうち、味噌以外はすべて入っています。実は万能調味料として、いろんなレシピに活用できるとのこと。その中でとくにおいしかったものを自作したのでご紹介します。

 

鶏のからあげ

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ピエトロドレッシングで下味をつけて、20分ほど冷蔵庫で寝かせ、片栗粉をつけて揚げるだけ。

 

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ドレッシングを使うので、どこか洋風なおしゃれなテイストなのかと思いきや、思いのほか超王道の味わいに。子どもから大人までみんなが喜びそうなおいしいからあげが完成しました。

 

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しかも、ドレッシングには油が入っているのでジューシー! 噛めばジュワっと旨味が広がります。これはハマる。

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焼豚チャーハン

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なんとドレッシングだけでチャーハンの味付けができます。

 

公式サイトのレシピには玉ねぎのみじん切りも入っているのですが、ちょっと切らしていたので、焼豚と冷凍の刻みねぎとドレッシングだけでつくってみることに。

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最初にごはんとドレッシングを混ぜ合わせることで、お米一粒一粒に油がコーティングされ、パラパラなチャーハンに仕上がるのです。

 

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食べてみると、玉ねぎがなくても十分においしい! 中華料理のチャーハンというよりは、和風な味わいのチャーハンになりました。

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ねぎたっぷり卵焼き

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ピエトロドレッシングで卵焼きの味付けも可能です。

 

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卵1個あたり、ピエトロドレッシング大さじ1杯、刻みねぎを混ぜ合わせるだけ。ドレッシングに油が入っているので、そのまま油をひかずに焼いてOKです。

 

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ふんわりしていて、ごはんのおかずになるおいしい卵焼きができました! ピエトロドレッシングの和風な味わいがそのまま、だしの効果を発揮します。

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どのメニューも簡単でおいしくて驚きました。ピエトロドレッシングの賞味期限が切れてしまいそうな時にもおすすめです。

他にもカレーに加えると長時間煮込んだような味になったり、トマトソースに加えるとコクが増したり、さまざまな用途で調味料として使用可能です。

ピエトロの公式サイトにも、たくさんのレシピが掲載されていますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

和風しょうゆだけじゃない、多彩なラインナップ

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画像:ピエトロ公式サイトより。値段はすべて税込518円

 

現在発売中のピエトロドレッシングの280mlシリーズには、定番の「和風しょうゆ」以外にも4種類あります。それぞれのドレッシングの特徴をご紹介していきましょう。

 

ピエトロドレッシング グリーン 和風しょうゆ

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定番のピエトロドレッシング「和風しょうゆ」のおいしさはそのままに、油分を70%カット※ したタイプのドレッシングです。

※「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」との比較

 

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油分をカットしているものの、「すりおろしたまねぎ」と「りんご酢」を加えることで、定番ドレッシングに負けない、まろやかでリッチ感のある味わいを実現しています。

定番の「和風しょうゆ」に次いで、売上2位を誇る商品です。

 

ピエトロドレッシング ライト 和風しょうゆ

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ピエトロドレッシング 和風しょうゆの油分を50%カットしたタイプです。2020年春にリニューアルし、油分50%カットに加え、塩分を50%カットしています。

※はすべて「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」との比較

 

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黒酢を使用することで、さっぱりとした中にコクを加えたドレッシングです。

ちなみに、巷で売られている塩分カット商品の多くは塩化ナトリウムの代わりに塩化カリウムを使用しています。とはいえ、健康上の理由で(糖尿病や腎臓が悪い方など)はカリウム制限をしている場合が多いため、こちらのライトは塩化カリウムを使わずに、塩分50%カットしています。

※「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」との比較

 

ピエトロドレッシング 焙煎香りごま

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塩分を50%カットし、コレステロールゼロにした、健康的なごまドレッシングです。

※「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」との比較

 

「ねりごま」「すりごま」「純正ごま油」を加えており、ごまの旨味・食感・香りを引き出しています。

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市販の一般的なごまドレッシングよりも、ごまの香ばしさをダイレクトに感じる味わいです。

サラダだけではなく、ごまダレとしても使用できるポテンシャルを持っています。

 

ピエトロドレッシング まろやかレモン

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3種のレモンに大分県産の“かぼす”を加えることで、さっぱりとした味わいを残しつつ、かどのとれたまろやかな味わいに仕上げたドレッシングです。

 

「レモン果汁」「レモンペースト」「レモンピール」をブレンドしており、レモン感はかなり強め。しかし、玉ねぎが加わっているので、さわやかかつまろやかな味わいです。

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さらに塩麹、しょうゆをプラスしているため、深みとコクのある味わいを実現しています。

 

ピエトロの各種ドレッシングはオンラインショッピングでも購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

www.pietro-onlineshop.com

 

口コミパワーで広がったピエトロドレッシング

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SNSもない時代に口コミだけで全国へ自然と広がっていった「ピエトロドレッシング」。

 

お店がしたことと言えば、パスタが茹であがるまでの時間にサラダを提供したことだけ。すると、ドレッシングのおいしさにより、自然と「おすそわけ」を求める声が生まれ、商品化につながっていったのです。

 

「おいしいものを求める人のエネルギーはとてつもない」ということを実感する物語でした。

 

ピエトロの味が忘れられることなく、今でもずっとたくさんの日本中の人たちに愛され続けている要因は、ピエトロが小さなレストランだったころと同じマインドで商品をつくりつづけているからです。

 

スーパーでたくさんの商品と一緒に並んでいるピエトロドレッシング。今度手に取った時には、小さなレストランと大きな厨房に想いを馳せてみてください。

www.pietro.co.jp

 

取材協力:株式会社ピエトロ

書いた人:大塚たくま

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福岡に住む九州を愛するライターで二児の父。グルメ、旅行、子育てに関する記事を多数執筆。便利で心を動かす記事を書きたい。取材が大好きで、情報量の多い記事を目指しています。

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