Google、煩わしいインタースティシャルについてのブログ記事を技術ガイドラインに移行

[レベル: 中級]

煩わしいインタースティシャルに関するブログ記事を検索セントラルの技術ガイドラインへと Google は移行しました。

Avoid intrusive interstitials and dialogs

インタースティシャルをランキング要因にするアップデートについてのアナウンス記事

ページ全体を覆い隠すインタースティシャルを表示するページの評価をモバイル検索で下げるアルゴリズムを 2017 年 1 月に Google は導入しました。
コンテンツ閲覧をじゃまするのでユーザー体験を損ねるからです。
📝すずき補足:インタースティシャルは、ポップアップやダイアログボックスと呼ばれることもある。ページのコンテンツの上にかぶさるようにして表示するパーツ

このアルゴリズム更新の実施に先立って、アップデートを告知するために 2016 年 8 月に公式ブログでアナウンスを出していました。

このときの公式アナウンス記事が移行の対象です。
5 年以上前の公開から年月が経過しているため、ブログ記事としてではなく技術ガイドラインとして新たに発行しなおしたとのことです。

内容に大きな変更はないものの

ブログ記事から技術ガイドラインに移行しても、内容的には大がかりな変更はありません(アルゴリズムとしても基本は変わっていないことを示唆してもいる)。

たとえば、年齢制限の確認のような法的に求められるダイアログをページの表示と同時に出現させるインタースティシャルは許容されます。
この点は、表現方法は変わっていますが、同じです。

一方で、インタースティシャルではなくバナーを使うようにと明確に推奨している点はブログ記事のころよりも強調されています。

インタースティシャルはページエクスペリエンス シグナルの一要因

煩わしいインタースティシャルがないことは、ページエクスペリエンス シグナル要因の 1 つです。
ユーザー体験を損ねるインタースティシャルを表示するページはランキングが下がることがあります。

煩わしいインタースティシャルは、現在はモバイル検索だけで対象になっています。
しかし、来年の 2 月からは PC 検索でも評価(を下げる)対象に組み込まれます。

インタースティシャルを採用しているサイトは技術ガイドラインに目をとおしておくことをおすすめします。
内容に大きな変更はないとはいえ、見落としていることがひょっとしたらあるかもしれません。

なお、この記事を公開する時点では、日本語ページはまだ公開されていません。
英語で読みたくなければ公開を待ってください。
たいていは 1 〜 2 週間程度で日本語ページもできあがります。