Google検索の連続スクロールの日本への導入はいつ? 表示回数やCTRへの影響は?

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Google は、米国でのモバイル検索に連続スクロール (Continuous scrolling) を 1 週間前に導入しました。

米国以外での導入はどうなっているのでしょうか?
また、検索結果での表示回数や CTR にはどんな影響があるのでしょうか?

米国以外での導入は不明

公式アナウンスでは、米国以外での導入に関しては何も触れられていません。

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は次のようにコメントしてます。

ほかの言語/地域への連続スクロールの展開の予定がどうなっているか私は知らない。普通は少し時間がかかる。また、すべての言語/地域への導入を個々にはアナウンスしない。

関係者のなかではある程度のスケジュールは決まっているのかもしれません。
ですが、ジョンが知らないということは確定した予定はないと考えていいのではないでしょうか?

加えて、気付いたらしれっと導入されていたなんていうこともありえそうです。

表示回数、CTR への影響は?

連続スクロールの導入は、Search Console の検索パフォーマンスレポートのデータ取得には影響しません

1 ページ目、2 ページ目の区分けがなくなったということではなく、(4 ページ目までは)バックグラウンドで透過的にページが切り替わり検索結果が 10 件ずつ追加されていると考えてください。

ジョンは、表示回数とクリック、CTR に連続スクロールが与える影響を次のように予想しています。

  • 表示回数: 増加
  • クリック: さほど変化なし
  • CTR: 若干の変化

どうでしょうね?

12、13 位くらいまでの表示回数は確実に上がりそうな気がします。
今までだったら検索結果 1 ページ目のいちばん下でストップしていたのが、連続スクロールでは、フリックでスクロールした勢いが余って 11 位以降もスクリーンに滑り込んできそうだからです。

クリックは、表示されるタイトルリンクとスニペットにも影響されそうです。
訴えかける title タグと meta description が大切ですが、先日のアルゴリズム更新も手伝って、意図しないタイトルリンクが表示されてしまうかもしれません。

表示回数が増えるということはクリックされる機会も増えるということで、CTR は上昇するかもしれません。
一方で、表示回数が増えてもクリックされなかったとしたら CTR は下がります。
クエリの意図や、検索結果に出ているほかのページ(特に 11 位以下の場合は 10 位以上のページ)にも影響されそうなので、CTR が上がるか下がるかは状況によりそうです。

いずれにしても、日本では連続スクロールは未導入です。
今の段階では、導入を見込んで想像するしかありません。
米国でのデータを誰かがそのうち計測して公開してくれるかもしれません。