Apple決算、全ジャンル2桁増収で売上高が初の1000億ドル超え

[佐藤由紀子，ITmedia]

　米Appleが1月27日（現地時間）に発表した第1四半期（10〜12月）決算は、売上高は前年同期比21％増の1114億3900万ドル、純利益は29％増の287億5500万ドル（1株当たり1ドル68セント）だった。同四半期に発売された「iPhone 12」シリーズを始めとする新製品が好調で、売上高は過去最高、同社として初めて1000億ドルを超えた。

　売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測（売上高は1030億ドル、純利益は1ドル42セント）を上回った。

　カテゴリー別の売上高は、iPhoneは17％増の655億9700万ドル、Macは21％増の86億7500万ドル、iPadは41％増の84億3500万ドルと、巣ごもり需要で好調だった。Appleは10月に新iPhoneとともに「iPad Air（4th generation）」を発売し、11月に初の「M1」チップ搭載「MacBook Air」「Mac mini」「MacBook Pro」を11月に発売した。「AirPods Pro」や「Apple Watch」、「HomePod」などのウェアラブルやアクセサリは30％増だった。「Apple Watch Series 6」の発売は9月、「HomePod mini」の発売は11月、「AirPods Pro Max」の発売は12月。

　Appleが最近注力しているサービスは24％増の157億6100万ドルで、過去最高を更新した。このカテゴリーには、iCloud、FaceTime、アプリストアのApp Store、動画配信サービスのApple TVとApple TV+、ゲーム配信サービスのApple Arcade、Appleの直販店、有料サポートのApple Careなどが含まれる。

　ティム・クックCEOは決算発表後の電話会議で、「アクティブなApple端末」が世界中で16億5000台あり、iPhoneは10億台だと語った（“アクティブな端末”の定義は不明）。

　また「新型コロナがわれわれを引き離したため、2020年のクリスマスにはFaceTimeの利用が過去最高だった」と語った（具体的な数値は公表していない）。

　地域別では、数四半期低迷していた中国が復調し、全地域で増収だった。日本の売上高は過去最高を更新した。