富士通、セールスフォース・ジャパンとヘルスケア領域で協業へ

 富士通は6月21日、セールスフォース・ジャパンとヘルスケア領域における新たなソリューション創出に向けた協業に合意したと発表した。

 両社は、2010年よりグローバルで包括的協業を開始しており、今回新たにヘルスケア領域でのソリューション創出に向けた協業の取り組みに合意。さらなる関係強化と、ビジネス拡大を目的としている。

 協業の第1弾として、保険会社向けデジタルソリューションの提供に向けた共同開発を開始。2023年度の実用化を目指すという。

 保険商品は、少子高齢化や疾病の変容、個人の生き方や価値観の多様化など、画一的なモデルが描きにくい状況にある。そこで、保険会社は加入希望者ひとりひとりにより寄り添った保険商品を提供するため、パーソナライズ化に取り組んでいる。

 両社が開発する保険会社向けデジタルソリューションは、保険会社や医療機関から提供される医療や健康データをもとに、AIを活用して疾病リスクなどを予測。個人ごとの疾病のリスク評価を最適化し、保険商品の開発を支援するものとなる。

 これにより、保険会社は加入希望者に最適な保険商品を提供できるだけでなく、予防から診断、治療、予後までについて、きめ細やかにカバーする新しい保険モデルの創出が可能となる。また、新たな保険商品の開発期間短縮やシステム構築投資の適正化も可能だとしている。

 両社は、同ソリューションの提供を通じて、保険会社の新たな商品モデルの確立を支援。パーソナライズ化された保険商品を広く普及させることで、個人の長寿命化に伴う多様な疾病に対する健康不安や、先進医療による治療費の増大・老後期間の生活費など経済的不安の解消と、社会課題解決に貢献していくという。

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