絵の具の細かいヒビ割れもバッチリ丸見え!
オランダの画家レンブラント・ファン・レインによる代表作『夜警』が、アムステルダム国立美術館にてデジタル化されました。
その画素数は717ギガピクセル。ただでさえ363cm×437cmという大きな油彩画が、スマホやタブレットを使って超拡大できるようになります。
The Night Watch, closer than ever! With our extremely detailed, 717 gigapixel, photograph of Rembrandt's Night Watch it is now possible to zoom in even further on minute, pin-sharp particles of pigment in The Night Watch. ✨➡️ https://t.co/SQT1dDMLVtProud partner: #AkzoNobelpic.twitter.com/e1eNdX8wOd
— Rijksmuseum (@rijksmuseum) January 3, 2022
ゼロがいっぱいのギガピクセル
717ギガピクセルは、7170億画素。1ピクセルは0.005mm四方になるそうで、巨匠レンブラントの筆致を余すことなく鑑賞できるようになりました。実際に特設ページで見てみると、キャンバスのザラっとした質感も、絵の具のヒビ割れの奥までも分かるほど。虫眼鏡で覗いているようです。
ハッセルブラッドが大活躍
使われたカメラは、100メガピクセルが撮影できる、ハッセルブラッドの中判「H6D-400C MS」。値段を調べたら、安くても634万円でほかには700万円となっていました。『夜警』はこのカメラで5.5cm×4.1cmの写真を正確に8,439枚に分けて撮影し、AIを使って合成されたとのこと。最終的には5.6TBのデータになったのだそうです。この作業は不可能だといわれていましたが、チームは無事に成し遂げられたのでした。
2018年のカメラで1642年の絵画が撮影されるだなんて、レンブラントは夢にも思っていなかったでしょうね。美術好きなら、ぜひとも見てみてください。
Source: Twitter via Rijksmuseum (1, 2) via designboom, HASSELBLAD