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「Facebookは中高年男性のSNS」「若者向けのTikTokになぜか40代男性が多い」など日本のSNSの統計データを可視化するとこうなる


Twitter・LINE・Facebookなど、日本では日常的にさまざまなSNSが利用されていますが、各SNSごとに利用するユーザー層の違いが存在します。どのような年齢層・性別の人が各SNSを使っているのかというデータを可視化したグラフが公開されており、その内容が非常に興味深いものとなっています。

Top Japanese Social Media Apps: Demographics of 7 Major Apps in 2020
https://edamamejapan.com/japanese-social-media/

このデータは、海外企業の日本でのビジネス拡大を助けるマーケティング会社・edamame Japanが公開したもの。YouTube・LINE・Twitter・Facebook・Instagram・TikTok・LinkedInなど7つのSNSのユーザー数をグラフにしたものが以下で、日本ではYouTubeとLINEがほかのプラットフォームと差を付けてユーザー数が多いことがわかります。


また2016年からのユーザー数の遷移を示すとこんな感じ。グラフにYouTubeは含まれていませんが、LINEとTwitterはユーザー数が安定している一方で、Facebookが急速にユーザーを失っていることが示されています。Instagramは当初はFacebookから大きくユーザー数で離されていたものの、近年はFacebookと張り合うまでになりました。またTikTokは他のプラットフォームに及ばないものの、急速にユーザー数を増加させていることがわかります。


次に、各プラットフォームにおけるユーザー数を性別ごとに示したものが以下。そこまで大きな性別の差はありませんが、YouTube・Twitter・Facebook・TikTok・LinkedInはやや男性が多めで、LINEとInstagramは女性が多め。男女の割合差が最も大きいのはLinkedInですが、これは、「日本は男性の方が労働者が多いから」とみられています。


詳細データが示される前に、2018年時点での日本の人口ピラミッドを確認すると、最も人口が多いのは40代と60代後半であることがわかります。このためSNSに関しても中年層のユーザーが自然と多くなり、一方で各年齢におけるユーザーの分配率は高くなるとのこと。


◆YouTubeユーザーの人口統計
YouTubeのユーザー数は基本的に日本の人口ピラミッドに比例しており、10代から60代までのユーザーに幅広く使われています。ただ女性ユーザーは10~20代の方が多く、30代以降は男性の方が多いという特徴を持ちます。YouTubeは他のプラットフォームと違ってアカウントを作成しなくとも利用可能なので、このあたりも多くのユーザーに利用される一因と考えられます。


◆LINEユーザーの人口統計
LINEは日本国内のほとんどの人がメールの代わりとなるコミュニケーション手段として利用しています。このため、LINEのグラフもYouTubeと同様に人口統計に比例します。性別による差も小さく、60代に最も使用されるソーシャルメディアとされています。


◆Twitterユーザーの人口統計
日本の場合、Twitterは男女共に20代のユーザーが多いという特徴を持ちます。また男性ユーザーに関しては30代~50代のユーザーにも多く使用されている様子。10~20代に向けたマーケティングを考えている場合、Twitterが適していますが、一方で以下のグラフは「複数のアカウントを使い分けている同一ユーザー」を単一ユーザーとしてカウントしていない点には注意が必要。


◆Facebookユーザーの人口統計
日本においてFacebookは「40代~50代男性のソーシャルメディア」になったとのこと。実名制であることやメッセージ機能が充実していることから、ビジネスマンが名刺交換のかわりにFacebookアカウントを交換するケースが多いと考えられます。一方で、若者のFacebook離れが起こっているため、数年後には「中高年のソーシャルメディア」となることが想定されています。


◆Instagramユーザーの人口統計
Instagramは10代~30代の女性に広く使用されているソーシャルメディア。一方で、40代の男性だけグラフが突出していることも注目に値します。Instagramはかつて「女性向け」と考えられていましたが、徐々に男女比が等しくなりつつあることも特徴です。


◆TikTokユーザーの人口統計
年齢による違いが大きく出たのがTikTokです。TikTokは特に10代~30代の男性ユーザーが多く、女性ユーザーも若年層が多めです。一方で、なぜか40代の男性ユーザーのグラフが突出しているという傾向もみられます。


◆LinkedInユーザーの人口統計
欧米では広く利用されているビジネス特化型SNS・LinkedInは、日本ではあまり広まりを見せていません。これは日本では他国ほど転職が一般的ではなく、オンラインで自分の経歴を公開する必要がないためと考えられています。このような背景から、日本のLinkedInユーザーは海外企業で勤めていたり、英語話者である傾向が高いとのこと。ただし、20~30代の男性ユーザーが圧倒的に多いという点を踏まえて、マーケティング目的で利用する価値はあると考えられています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log

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